仏教学セミナー最新号が来ました

母校の仏教学会から新しい論文集が送られてきました。
「仏教学セミナー」という論文集で、最新号は100号です。
創刊号は1965年の5月ということなので、私が1歳の時に創刊され、
50年を迎えたわけです。
とりあえず、99号の「大乗仏教の起源に関する諸問題」
という佐々木閑先生(花園大学教授)の公開講演録と、
100号の「仏教のスピリチュアル化について-現代世界における仏教の変容」
という新田智通先生(大谷大学講師)の論文を読んだ。
佐々木先生の講演録は大乗仏教成立の概要で、
この20年くらいの間に学説ががらっと変わってしまった、
つまり私が在学中の定説がひっくりかえったという、
とてもおもしろい内容でした。
仏教研究なんて2000年以上されているわけですが、
新しい発見がいまだになされるのはおもしろいですね。
新田先生の論文は、20世紀後半に起こったニューエージムーブメントの中で、
仏教がどのように取り扱われ変容していったかの概論です。
仏教学のなかでもこういう論文がでてくるようになったようです。
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